板橋, X100V
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「遊撃 映画監督中島貞夫」を観てきました。 東映を支えた映画監督中島貞夫が「京都の時代劇を守りたい、次の世代に繋げたい」の思いから吉本興業に 出資させて20年ぶりにメガホンを取ったチャンバラ映画「多十郎殉愛記」。その製作過程に密着したドキュ メンタリー映画です。 ロケハンで京都の変貌ぶりに戸惑う姿や製作費を抑えるために日数を2日短縮を迫るプロデューサー。 「東映剣会」の指導でエキストラ出演するよしもとの若手芸人に混じって殺陣を猛特訓する高良健吾を見つ める中島。そして多部未華子に表情だけでなく手の芝居を指導する姿をじっくりと捉える。 剣戟のシーンは「もっと絶叫して!」「入り乱れるのだから斜めにも動いて!」とダメ出しする姿は83歳 には見えない。そうか「レジェント&…」の本能寺の変で何故か物足りなかったのはこの斜めの動きか…。 大阪芸術大学で教鞭もとった中島の現役監督姿を見に来る教え子たちが微笑ましい。 映画好きには堪らないドキュメンタリー映画でした。 興行的には惨敗した「多十郎殉愛記」。丸の内TOEIの看板は見た記憶があるけど未見。監督が中島貞夫と 知っていたら…。アマプラでレンタルできるようなので観てみたい。