下落合, X100F
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去年の夏に公開され、話題になっていた「パターソン」。終映前日にやっと観てきました。渋谷アップリンクの小さな劇場は満席。
アダム・ドライバー主演、ジム・ジャームッシュ監督作品。
ニュージャージー州パターソンに住む、市バス運転手のパターソン。彼は毎朝6時10分過ぎから30分までの間に起きる。
妻をベッドに残し一人でコーヒーとシリアルの朝食を食べ、徒歩でバスの車庫に向かう。彼の趣味は詩を書くこと。
いや詩を考える合間にバスを運転しているようだ。仕事を終えて食後は犬の散歩。途中にあるバーでビールを一杯。
そんなパターソンの一週間を淡々に描写していく。彼の頭の中は詩のことでいっぱいなのだ。大した事件が起きるわけではないけど、
それは私たち市井の人も同じだ。毎日同じ様な繰り返しに思えるけど、ちょっとドキドキする様な出会いやできごとがあったり、微妙に異なる日々。
この積み重ねがいい。ラストに出てくる永瀬正敏が日本人の詩人としてすごく良い役。2時間があっという間の良品でした。