八重洲, X-Pro3, XF27mmF2.8
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「椿の庭」を観てきました。
富司純子主演で、広告写真家として著名な上田義彦の初長編監督作品。脚本撮影編集も自ら行っています。
この映画全般に言えるのだが、とにかく俳優の所作とキャメラが美しい。
例えば、法事に参列する訪問客の靴の脱ぎ方と揃え方。(今のTVじゃNHKもやらない)
或いは着物の喪服を脱ぎ和服に着替える富司純子。(着付けを独りで出来ないと無理)
鏡やガラス戸の反射を使って富司純子の表情を捉えるアングル。
また自然光だけと思わせる照明で、日本家屋独特の薄暗さが活きている。夜間も電球色というこだわり。
ここまで暗くて美しい邦画はとても珍しいと思う。