2015/12/20

tokyo_2221


tokyo_2221

丸の内, E-M1, 25mm/F1.8
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【読了】スクールボーイ閣下(上下) ジョン ル カレ 翻訳:村上博基

前回読んだ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(裏切りのサーカスの原作)」もそうだったけど、翻訳が酷い。
原文が特徴的な言い回しなのかもしれないが、はっきり言って日本語になっていない描写が多いので頭で理解し翻訳になれるまで時間が
かかる。単語が直訳だしちょっと不親切。
例えば「ピグマリオン」。先週、バーナード・ショーの原作について偶々知ったからわかったけど、普通は「マイ・フェア・レディの
原作タイトル」とは知らないと思う。上巻の2/3はそんな翻訳に慣れるまでの苦行だ。

それが過ぎれば話自体は面白いので、読書スピードは加速度的に早くなる。従って下巻は上巻の倍以上のスピードで読んだ気がする。
気をつけて考えながら読んでいるつもりだけど、もしかしたら無意識のうちに読み飛ばしているのかもしれない。
ジョージ・スマイリーが前作(ティンカー……)に引き続き活躍するストーリー。当初計画した作戦は成功したものの、一部のミスを
理由にスマイリーとそのスタッフは引退や異動させられてしまう。

読者として続編を期待する(ちょっと納得出来ない)終わり方なので、次作「スマイリーと仲間たち」を読むしかないのだ。