2017/03/27

tokyo_2528


tokyo_2528

築地, E-M1MarkII, 25mm/F1.8
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土曜日に聞いた飯沢耕太郎さんの講演会で、とても印象に残った話がありました。

  幕末の日本に写真が伝わり、あっという間に日本人が自ら使い始めた。これは他のアジア諸国などと大きく違うところだ。
  文化や教育の水準が高かった証左だ。
  日本では江戸時代にメディアとしての浮世絵があり、上手く写真にバトンタッチできたのではないか。

私自身、「浮世絵は江戸時代の写真ではないか」と考えています。
ポートレイトやスナップ、風景など描かれているジャンルは今の写真と何ら変わりはありません。
スポンサーが付いて看板や店先を描かせ、広告メディアとして活用もされていました。
歌川広重の「深川洲崎十万坪」という名作は、今ならようやくドローン撮影で実現できるアングルとアイディアを先取りしたものだと思います。飯沢さんは日本写真史の新刊を刊行予定されているそうなので、このあたりも解説されるのではと期待しています。